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バレエ・ダンスでの股関節の痛み③

前回の引き続きで今回もバレエ・ダンスで股関節に痛みがでる障害を説明していきます。

腸恥滑液包炎

medical noteサイト引用

腸恥滑液包炎の滑液包とは、滑液を含む小嚢のことで、皮膚・筋肉・腱・靭帯などと摩擦を受ける部位に多く、肩関節・肘関節・膝関節・足関節・股関節・骨盤・アキレス腱などにも存在します。

滑液包炎とは、関節の周りにある滑液包に炎症がおこることによって、滑膜炎を起こす疾患です。

その中でも腸恥滑液包炎は、腰の前方にある腸腰筋と大腿骨頭の前側の間にある腸恥滑液包が炎症を起こした状態のものをいいます。

腸恥滑液包は正常人の15%において、股関節と交通しており、股関節の圧が高くなるような病態において、ここに関節液がたまり、膨隆します。

 

腸腰筋とは・・・

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腸腰筋とは、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称であり腸骨筋と大腰筋のことを示します。内臓と脊椎の間にあり、深部腹筋群ともいわれていて、見えない筋肉の一つになります。主に股関節を屈曲させる働きをして、腰椎のS字型を維持する働きもあります。腹腔の後ろにあり、脊柱を前屈させる筋肉でもあるため「深腹筋」と呼ばれることもあり運動に非常に重要な働きをしています。これは腸腰筋が背骨から大腿骨にかけてを引っ張り上げるような形状であるため、多くの筋肉の中でも唯一重力から身体を守るという役割をも果たしています。日本人と黒人では、3倍ほど黒人の方が断面積が大きいため、陸上短距離走をみていても、やはり黒人選手のタイムは目立つことが多いです。

1990年代中頃から、特に短距離走を始めとする瞬発系競技の選手や指導者らの間で盛んにこの言葉が用いられるようになりました。言葉の流行には、1998年に日本記録(10秒00)を出した伊東浩司さんや彼のトレーニングに携わった高野進さん、小山裕史さんらの影響が大きいと言えます。

腸腰筋はハムストリングスの主な拮抗筋であり、運動能力との関係が強いです。短距離や跳躍の有力選手は腸腰筋が並外れて太いといわれていて、400M走の五輪ファイナリストとなった高野進さんは日本人選手の一般水準の三倍程のサイズがあり速さの秘密として紹介されることがありました。

原因

主な原因は股関節のオーバーユース(使いすぎ)ですが、以下のことも原因になりうる場合があります。

・外傷

・痛風

・関節リウマチ

・感染症(黄色ブドウ糖球菌)

・変形性関節症

・結核性・化膿性股関節炎

・色素性絨毛結節性滑膜炎

・滑膜骨軟骨腫症

バレエダンサーの場合、ドゥバンやアラスゴンドのデベロッペをしたときに痛みを訴えるケースが多くみられます。

バレエ用語「デべロッペ」はフランス語で「発展する・広げる」という意味を持つ技です。

デべロッペ バレエ に対する画像結果

症状

患部の腫れや圧痛、可動域の制限があります。 仰向けに寝た状態で、痛みのある側の膝を立て(股関節屈曲位)にすると痛み、内側に倒すと痛みが増しますのが特徴です。

改善法

まずは、患部の安静と電気療法によって消炎・鎮痛をはかります。また、テーピングで固定した上で可動域訓練(ストレッチング)を行うこともあります。保存療法で改善したと思っていても、繰り返し再発するのがこの腸恥滑液包炎です。特に慢性的な酷使が原因の場合は、日頃の動き・姿勢などから注意し再発予防に努める必要があります。

 

大転子滑液包炎

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股関節の外側で大腿骨の出っ張った部位を大転子と言いますが、その大転子と周囲の筋・腱の間にも滑液包があります。
ランニングやジャンプ動作を含む競技などでのオーバーユースや打撲などの怪我が原因で、この大転子滑液包が炎症を起こすことがあります。

この『大転子滑液包炎』ですが、滑液包が炎症を起こしているので痛みや熱感・腫れなどの症状があります。
痛みが強い時は練習量を減らしたり休んだりする必要があります。
痛みがある状態でプレーを続けるのは正しい運動のコントロールを損なう恐れがあり、また状態の悪化や新しい怪我のリスクなどもありお勧めできません。

原因

跳躍動作が繰り返されるうちに、大転子と中殿筋腱と腸脛靱帯の間にある滑液包が摩擦によるダメージを受けて炎症を起こし、通常より腫れるため、通過する筋肉や靱帯がこの腫れた部分に引っ掛かるようになります。この引っ掛かる際にバネのような弾発現象と痛みを生じます。この弾発現象が起こらず、股関節の外側に痛みだけが出る場合もあります。これは、炎症初期に見られ、股関節外側の大転子上に圧痛があります。この段階では、運動中や運動直後の痛みを訴えますが、安静で軽快します。中殿筋が左右アンバランスで脚長差があることもその要因として考えられます。 外側重心で踊っていると発生のリスクが高まるので気を付けましょう。

中殿筋とは・・・

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中殿筋と小殿筋は同じ機能をすることもありますが、大殿筋は別の働きをしています。
殿筋はお尻の筋肉であり、骨盤と下肢を繋ぐ大事な筋肉であり、そのなかでも中殿筋は、お尻の側面に付着している筋肉で、片足立ちや歩行時に骨盤を安定させる機能があり、とても重要な役割を果たしています。

起始部:腸骨翼の殿筋面、腸骨稜の外唇、殿筋筋膜
停止部:大腿骨大転子の後外側
支配神経:上殿神経(L4-S1)
主な働き:股関節外転 (前部繊維)股関節屈曲、内旋を補助 (後部繊維)股関節伸展、外旋を補助

 

腸脛靭帯とは・・・
 
腸脛靭帯 フリー画像 に対する画像結果
 

腸脛靭帯はおしりの筋肉(大臀筋と大腿筋膜張筋)から始まり、脛骨(すねの骨)の前外側にある膨らみGerdy結節に繋がっています。 これらおしりの筋肉は股関節を外転させる作用があり、腸脛靭帯はこの力を脛骨に伝える役割があります。 ランニングの動作では、足を地面についたときに上半身が傾かないように支える役割をします。 腸脛靭帯は大腿骨の外側を通って、脛骨の外側に繋がっています。

 

症状

大転子部の圧痛と運動時痛がメインであり、階段の上りや患部を下にして横になることで痛み、外側に重心がかかると痛みが増します。

改善法

まずは、滑液包に起こっている炎症を抑えます。

・筋肉のアンバランス(中殿筋(お尻の筋肉)の左右差など)
・不安定な路面でのランニング
・ランニングフォームが悪い(骨盤が左右に揺れるランニングフォーム)
・回内足等による足部のアライメント(バランス)不良

以上のことが当てはまる場合には、トレーニングによる改善をはかります。

当院では

  • 原因
    追求
  • 施術
    確認
  • 回復
    予防
1.触診・エコー検査

基本となる触診だけでなく超音波(エコー)観察装置を完備しており、靭帯・骨・筋肉の損傷部位の特定、炎症の状態などを検査することができます。
エコー検査と伴にタブレットを用いて更に細かい現在の症状・外傷についてご説明させて頂います。

2.姿勢、重心、バランスのチェック

患者様に合わせた適切な施術を行うために、身体の歪みやバランスのチェックを行います。
姿勢・関節の可動域のチェックに加えてスティムアップ(高反発マット)やバランスボードを使用し、身体の癖や重心、バランスも確認を行っていきます。

3.姿勢、重心、バランスのチェック

問診から行った検査を基に状態の説明と施術内容の確認をさせて頂きます。
特殊微弱電流治療器「アキュスコープ」「マイオパルス」で施術を行います。日本では台数がまだまだ少ない施術方法なので丁寧にご説明させて頂きます。全て説明後、施術を始めさせて頂きます。

4.施術後の状態確認と日常生活指導

施術後、身体の症状お程度や動きのチェックを行い、日常生活で行って頂きたいストレッチやケア、注意すべき点などのご説明をさせて頂きます。
ご予定に合わせて次回からの来院頻度や施術計画を再確認し終了となります。

お会計

症状によって来ていただく頻度や期間は異なりますので診察後に施術計画についてご相談させていただきます。

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