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バレエ・ダンスでの股関節の痛み②

前回の投稿では、臼蓋形成不全や中殿筋、腸腰筋、ハムストリングスによる股関節痛を解説しました。

今回は引き続きバレエ・ダンスど起こる股関節痛をいくつか解説していきます。

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)

グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)とは?治療などについて解説 ...

サッカーなどのスポーツを中心に、鼠径部周辺には多様な原因で発生する各種の痛みがあり、本当の原因を特定しにくいため鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)と述べています。
鑑別障害に恥骨結合炎、大腿内転筋付着部炎、大腿直筋炎、腹直筋付着部炎、腸腰筋炎、鼠径ヘルニア(スポーツヘルニア)などが挙げられます。

グロインペイン症候群は、10~30代で、おもにサッカーやっている人に発症しやすい障害です。過去には、中田英寿選手や中山雅史選手、中村俊輔選手などの多くのサッカー選手が悩まされた症状です。恥骨に対する大きな負荷が原因で起こり、特にサッカー選手にとっては職業病といっても大げさではありません。サッカーが大半を占めますが、他には陸上競技中・長距離、ラグビー、ホッケー、ウェイトリフティング、バレエ、ダンスなどでも発生します。

原因

下肢の外傷後や体幹から股関節にかけてスポーツによる使い過ぎなどによって筋力低下や柔軟性低下、拘縮が起こり、それが鼠径部周辺の痛みとなるといわれています。
キック動作やランニングやなどの繰り返しの運動によって、鼠径部、股関節周辺、骨盤にメカニカルなストレスが加わって炎症が生じ、痛みとなります。タックルなどで直接股関節周辺に打撲を受けた場合でも発生します。

 

股関節周辺の筋や関節の柔軟性(可動性)の低下

        ↓

柔軟性(可動性)の低下によって骨盤を支える筋力(安定性)の低下を招き、不安定になる

        ↓

体幹と下肢の動作が効率的に連動(協調)することができなくなることで機能が低下し、痛みが生じて、症状が慢性化

という流れが多く見受けられます。

 

症状

グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)の症状としては、ランニング時や起き上がる動作、ボールを蹴る動作を行う際に腹部に力を入れたときに鼠径部や周辺に痛みが走ります。

初期症状では、全力で走るときや、ボールを蹴るときなど、限定的に痛みが生じますが、症状が悪化していくと、痛みが出る頻度が増えていき、軽い運動でも痛みがでるようになります。

グロインペイン症候群は、ひどくなると歩いているだけでも痛みが出るようになってしまいます。

改善法

急性期や発症後半年以内のものであれば、保存療法が第1選択です。痛みが強い場合は、約2週間のスポーツ休止が必要です。疼痛部位の局所安静(ランニング、キック禁止)、アイシング、時に温熱療法(ホットパック)などが用いられますが、長期的には運動療法が奏功します。
初期のリハビリテーションは股関節の外転可動域訓練、筋力強化、内転筋のストレッチングから開始して水中歩行、エアロバイクによる免荷訓練、その後ジョギング、2ヵ月でボールキック練習を行います。疼痛が消失したからといって、いたずらな早期復帰はかえって再発を繰り返します。慢性化すると長期間(2~3ヵ月以上)スポーツ休止を余儀なくされるので注意を要します。

予防法

足首を捻挫などで痛めている場合は、体全体のバランスが崩れる恐れがあるので無理してプレーをしない

股関節周辺の可動域の低下や筋力の低下が生じたら早いうちに修正する

ウォームアップから、体幹と下肢を効率良く連動させるように協調運動を行い、股関節だけの動作はさける

休み明けに発症しやすいので、休み明けには意識的に協調運動を取り入れたウォームアップを行う

 

スポーツヘルニア

鼠径ヘルニア(脱腸)|日帰り手術、外科、内科は土曜・日曜診療も ...

スポーツヘルニアとは「スポーツ版鼠径ヘルニア」で膨隆などの理学的所見が明らかではない潜在性の鼠径ヘルニアのことをいいます。

そもそも鼠径ヘルニアとは股関節の付け根である鼠径部に、腸などの臓器の一部が飛び出した状態(脱腸)のことをいいます。鼠径部には鼠径管と呼ばれる筒状の管があり、鼠径管の入口が緩んで腹膜が脱出し、ヘルニア嚢と呼ばれる袋ができます。ヘルニア嚢は一度できるとなくなることはなく、お腹に力を入れた時に腸などの臓器が飛び出してきます。他にも腹壁の筋力の弱い場所を直接押し上げて袋を作ったり、鼠径部の下の大腿(太もも)の筋力・筋膜が弱くなって膨らみを発生させたりします。

原因

スポーツヘルニアの場合は器質的な変化によって発生するのではなく、鼠径管の後壁が弱くなった状態で腹圧が掛かり、鼠径管やその周囲の組織を圧迫することによって痛みが発生します。キック動作やランニング、急なステップを繰り返し行うサッカー選手に多く見られ、キック時の股関節の屈曲、内転、捻りが腹部に圧力の掛かる原因といわれてます。

症状

股関節や鼠径部周辺から内転筋部の運動痛、自発痛が主な症状で、腹筋を使っての起き上がり、ダッシュ、キック動作で痛みがでます。症状が悪化すると日常の起き上がり動作、くしゃみでも痛みがでることがあります。

鼠径ヘルニアの初期症状

  • 足の付け根のお腹側や太もも側になにか出てくる感じがする
  • 立ち上がった時、お腹に力を入れた時、鼠径部の皮膚の下にふくらみ・腫れができる
  • ふくらみや腫れはやわらかく、指で押すと引っ込む
  • 男性の場合、陰嚢がふくらむこともある
  • ふくらみは横になるとなくなる

進行した際の症状

ふくらみが出てきた時に痛みや不快感がある

緊急受診が必要な際の症状 嵌頓(カントン)

飛び出したものが戻らなくなり、痛みや不快感がある
※命にかかわる可能性もありますので、できるだけ早く専門院に受診してください。

改善法

体幹~下肢、骨盤周辺の「可動性」「安定性」「協調性」の問題点を回復させ、実際のプレーにおける身体の使い方をトレーニングしていきます。

拘縮が起きて可動性を失った筋肉に対しては、マッサージや電気療法が効果的です。 リハビリは腰背部、股関節周囲の積極的な筋力強化と柔軟性を高める事を目的とし、並行して腹直筋、内転筋群、股関節外転筋・外旋筋・伸展筋をバランスよく鍛えることにより、腹直筋、内転筋の負担を軽減させます。

  • 原因
    追求
  • 施術
    確認
  • 回復
    予防
1.触診・エコー検査

基本となる触診だけでなく超音波(エコー)観察装置を完備しており、靭帯・骨・筋肉の損傷部位の特定、炎症の状態などを検査することができます。
エコー検査と伴にタブレットを用いて更に細かい現在の症状・外傷についてご説明させて頂います。

2.姿勢、重心、バランスのチェック

患者様に合わせた適切な施術を行うために、身体の歪みやバランスのチェックを行います。
姿勢・関節の可動域のチェックに加えてスティムアップ(高反発マット)やバランスボードを使用し、身体の癖や重心、バランスも確認を行っていきます。

3.姿勢、重心、バランスのチェック

問診から行った検査を基に状態の説明と施術内容の確認をさせて頂きます。
特殊微弱電流治療器「アキュスコープ」「マイオパルス」で施術を行います。日本では台数がまだまだ少ない施術方法なので丁寧にご説明させて頂きます。全て説明後、施術を始めさせて頂きます。

4.施術後の状態確認と日常生活指導

施術後、身体の症状お程度や動きのチェックを行い、日常生活で行って頂きたいストレッチやケア、注意すべき点などのご説明をさせて頂きます。
ご予定に合わせて次回からの来院頻度や施術計画を再確認し終了となります。

お会計

症状によって来ていただく頻度や期間は異なりますので診察後に施術計画についてご相談させていただきます。

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